満州で生まれて

満州で。昭和14年に生まれて、父は新京という町の町長さんでした、
三歳下の妹と、一回り上の姉そして、15歳上の兄と母の家族でした。
まだ太平洋戦争は始まっていなかったのですね。
父は、工業関係の仕事で東京から
満州へ渡り、母は旅館の経営をしていました。
そんな平和で豊かな家庭に生まれました。
父も母も明治生まれでした。
母方は富山県、「越中」の武士だったそうですが、
武士制度がなくなって、農家の総本家である父方の家と縁結びをして、
二歳の時に東京へ引っ越したそうです。
兄たちが小学生のころに満州へ渡り、
わたしより二歳の兄は10か月で亡くなったそうです。
そして幸せな日々が続いていました。
畑があったのは覚えてます、子供心にものすごい
畑だったのを記憶しています。
旅館の従業員はみんな中国の人だったそうです。
私が二歳になった昭和16年12月、あの太平洋線佐生が勃発
つづく
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